ABOUT
Biography
倉持伊吹は、日本生まれの学際的アーティスト。
ニューヨーク、ロサンゼルス、東京、パリ、シドニー、台北、ローマなどの各都市のギャラリーや
美術館で作品展示されている。
2016年より大野一雄舞踏研究所にて大野慶人から舞踏を学ぶ。
倉持は自分のパフォーマンスや身体の動きを、平面作品やビデオ作品として視覚化し、舞踏の詩的な振り付けの身体性と、解剖学における人体の追求を行っている。
倉持の芸術実践は、舞踏、パフォーマンス、ビデオ、インスタレーション、ペインティングなどを取り入れ、身体、思考と身体の共鳴、メタモルフォーゼ、ポストヒューマンフェミニズムなどに深く根ざしている。
2019年よりアメリカアーティストビザを取得し現在ロサンゼルスに在住、活動している。
Artist Statement
私の学際的なアート活動の中心は、ビデオアート、デジタルペインティング、舞踏パフォーマンスなど、さまざまな媒体を通して人間の身体の表現可能性を探求することです。
家父長制的身体の本質主義に対する批判に根ざした私の作品は、エンパワーメントの場としての女性の姿を再構築することを目的としている。
西洋の近代化を拒絶する第二次世界大戦後のモダンダンスである大野一雄の舞踏に影響を受け、私は現象的な女性の身体を前景化し、ポストヒューマンの概念を呼び起こすことによって、伝統的な規範に挑戦している。
ポスト・ヒューマン・フェミニズムから導き出された私の作品は、テクノロジーと身体の交差を掘り下げ、変異可能性、変容、主体性といったテーマを探求している。鮮明な悪夢を含む私自身の体験にインスパイアされた私のアートは、女性の体験を直感的に表現し、身体表現に対する自律性を取り戻す。身体性、セクシュアリティ、変容の融合を通して、私の作品は、今日のヴァーチャルな世界における身体について、オルタナティブな視点を提供し、ジェンダー、アイデンティティ、社会的構造についての考察を促す。